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つやつや光るパイ生地から香ばしいバターの香りが漂っている。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 ページ位置：56% 作品を確認（amazon）
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アップルパイ
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前後の文章を含んだ引用
......「そんなの、私に主導権なんてないのに。いつも勝手に親が替わっちゃうだけだよ」「そう言われれば、そうだよな」 森宮さんはアップルパイの載ったお皿を私の前に置いた。つやつや光るパイ生地から香ばしいバターの香りが漂っている。「ってことは、たいしたことない親だったとしても、俺が出て行きでもしない限り、父親の座は安泰ってことか」 森宮さんは席に着くと、さっそくアップルパイをほおばった。......
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