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川神丸とか雷王丸とか、船名だけは 大袈裟 な、そのくせ箱舟のように 脆い船体を幾重もの塗料で 騙しあげたポンポン船は、船頭たちの貧しさを巧みに代弁していた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......下で起伏を描き、ときおり潮の匂いを漂わせたりすると、人々は近くに海があることを思い知るのである。 川には、大きな木船を曳いたポンポン船がひねもす行き来していた。川神丸とか雷王丸とか、船名だけは大袈裟な、そのくせ箱舟のように脆い船体を幾重もの塗料で騙しあげたポンポン船は、船頭たちの貧しさを巧みに代弁していた。狭い船室に下半身を埋めたまま、彼等は妙に毅然とした目で橋の上の釣り人を睨みつける。すると釣り人は慌てて糸をたぐりあげ、橋のたもとへと釣り場を移すのであった。 夏......
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巧み・工・匠(たくみ)
巧み・工・匠・・・テクニック。技術、芸術的な工夫。また、それらのワザを持った人。
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池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
汽笛が乳色の朝靄を縫うようにして長々と響きわたる
久間 十義 / ヤポニカ・タペストリー amazon
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