草を踏み固めた道
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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けもの道
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前後の文章を含んだ引用
......「お前、今こっちから来たのか」「そうさ、この林ん中に俺達の小屋、ってほどでもねえが、とにかく寝るところがあるんだ。テントを張ってある」 林の中をだらだら上りに、草を踏み固めた道が、奥へ向っていた。木の枝が、住民の小屋の附近でよく見るように、焚木の長さに切られ、垂れ下っていた。不意に永松がかがんだ。拾い上げたのは、銃であった。 私は身慄......
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小さな黒い道がいきなり草の中に出て来ました。それはたくさんの馬のひづめの跡でできあがっていたのです。
宮沢賢治 / 風の又三郎
草の間に細く赤土が踏みならされて
梶井基次郎 / 路上
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緇い正確な溝のような路地
葛西 善蔵 / 悪魔「葛西善蔵全集〈第1巻〉 (1974年)」に収録 amazon
私の眼はひとりでに下へ落ちた。径の傍らには種々の実生 や蘚苔 、羊歯 の類がはえていた。この径ではそういった矮小 な自然がなんとなく親しく――彼らが陰湿な会話をはじめるお伽噺 のなかでのように、眺められた。
梶井基次郎 / 筧の話
足が凍った土にとられて、スッテンコロリンと転がった
沢村貞子 / 貝のうた amazon
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