(上階の者にメール)携帯の画面上にある「送信」という文字を、真上に向かってタップする。メールが、すぐ上の階に届く軌跡が見えたような気がした。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:67% 作品を確認(amazon)
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......たはずだ。 時計に目を向ける。二十時を少し過ぎたところだ。夏休みの最終日、今日は日曜だったので、ライブの始まる時刻がいつもよりも早かった。【たーだーいーまー】 携帯の画面上にある「送信」という文字を、真上に向かってタップする。メールが、すぐ上の階に届く軌跡が見えたような気がした。「……何これ」 コンビニの白いビニール袋を前に眉をひそめる愛子に、玄関に立ったままの大地が早口で説明をする。「いや、なんか何買っていいかよくわかんなかったから」......
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メールの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
送られてくる一文字一文字に音があって、聞いたこともない女の声がはっきりと耳に届いた。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
【おめでとう。見てたよ】 愛子は、いつものように、指で大地に話しかける。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
(上階の者にメール)携帯の画面上にある「送信」という文字を、真上に向かってタップする。メールが、すぐ上の階に届く軌跡が見えたような気がした。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
(メールの返信の速さ)洋子からは、しばらく返事が来なかったが、それは、彼女がいつも、真剣に物事を考える時に必要なあの時間の長さのように感じられた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
言葉が羽搏(ばた)く鳥のように、いたずらにあちこちと見苦しく飛び廻る
伊藤 整 / 青春 (1960年) amazon
出来事を、例の子供のクレヨン画のように、単純な、線の強い描き方で報告をした。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
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