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ミュウはワインをひとくち飲み、目を閉じる。時間がゆるんでいくような沈黙がある。彼女は迷っている。 しかし結局、彼女は語り始める。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:66% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
言葉を飲み込む・言いかけてやめる
会話の間を取る
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前後の文章を含んだ引用
......ても忘れてしまいたいと願っているものを、あなたは知りたいの?」 そう、とわたしは言う。たとえどんなことでもいい、あなたと共有したいの。何も隠してほしくないの。 ミュウはワインをひとくち飲み、目を閉じる。時間がゆるんでいくような沈黙がある。彼女は迷っている。 しかし結局、彼女は語り始める。少しずつ。ひとかけらずつ。そのうちのあるものはすぐに動きだし、そのうちのあるものはいつまでも留まり続ける。そこに様々な種類の落差が生じる。ある場合には、落差自体......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
息を抜かれたように黙っていた。
横光 利一 / 頭ならびに腹 amazon
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言葉を飲み込む・言いかけてやめるの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
和弥さんは立ったまま両手を腰に当て、上を向いたり、足元を見たり、私に言おうかどうかを迷っているふうに見えます。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
ぐっと癪 に触 った。しばらく黙っていたが、跳 ね返す警句を思いつく気力もなく
岡本かの子 / 渾沌未分
黒崎はすでに死んでいるかもしれない。そのことを言ってしまいたいという衝動を、歯を噛みしめて押しとどめる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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会話の間を取るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「ねえ」とすみれは言った。そして微妙な間をおいた。ペテルスブルグ行きの汽車がやってくる前に、年老いた踏み切り番が踏切をかたことと閉めるみたいに。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
笛を吹くような唸り方で夢にうなされていた。
林 芙美子 / 林芙美子 放浪記 amazon
弾丸のように言葉を 紡いで
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
(上階の者にメール)携帯の画面上にある「送信」という文字を、真上に向かってタップする。メールが、すぐ上の階に届く軌跡が見えたような気がした。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
そのうるさいこと、うるさいこと、革命を叫ぶ暴徒とてもこれほどではあるまい。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
嵐はゆっくりと起き上がり、すわり直して私を見た。かなりまっすぐに見た。決心して、告白するという感じだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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