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黒崎はすでに死んでいるかもしれない。そのことを言ってしまいたいという衝動を、歯を噛みしめて押しとどめる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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言葉を飲み込む・言いかけてやめる
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前後の文章を含んだ引用
......ンを指でひねくり回しながら、ため息をつく。「こんなのっていちばん辛いですよ。いっそ病気かなんかで死んでしまったっていう方がましかもしれないって、よく考えます」 黒崎はすでに死んでいるかもしれない。そのことを言ってしまいたいという衝動を、歯を噛みしめて押しとどめる。「北原さんは? 俊一との付き合い、長かったんですか」 ハスキーな声には、敵意も嫉妬もまったく含まれていない。奇妙な感じがする一方で、こんなものかと納得する気分に......
単語の意味
しとど
しとど・・・雨や涙や汗などで、びっしょりと濡れるさま。
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次のことばを喉まで出しかけたが、やっぱり、人がいては、まずい気がした。
吉川英治 / 治郎吉格子
かえりやがれ、安西、かえりやがれ、彼のこのさけびは 咽喉 のところでとまっていた。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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喋る言葉がぎごちなく、沈黙の中からそのつどどぎまぎと投げ出すよう
古井 由吉 / 杳子・妻隠(つまごみ) amazon
目が合うと、ほほえんで 会釈 した。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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