テーブルに手をつき、 慙愧 に耐えぬという顔をした。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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ざんげ・反省・後悔
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前後の文章を含んだ引用
......二人が夫婦だというのは本当のことのようだ。寺西改め池本はウェイトレスを睨みつけ、「アイスコーヒーで」と気張った声を出した。「どうして記者だなんて嘘を?」 池本はテーブルに手をつき、慙愧に耐えぬという顔をした。「申し訳ない。本当に申し訳ない。あなたに近づく手段がまったく分からなかった。私は今まで何度もマスコミの強引な取材攻勢にさらされてきました。だから、記者と名乗れば......
単語の意味
慙愧・慚愧(ざんき)
慙愧・慚愧・・・ 自分の言動や過ちに対して強く悔やむとともに、深く恥じること。取り返しのつかない事をしたと深く反省し、恥ずかしく思うこと。
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反省が煙のやうにゆらめきながらゆつくりと訪れた
丸谷 才一 / 横しぐれ amazon
懺悔の火に心をただらせる
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
私の自省力は、あの細長い紙片を一トひねりして両端を貼り合わせて出来る輪のような端倪すべからざる構造をもっていた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
「人間は後悔をする動物だが、改心はしない。繰り返すんだよ、馬鹿なことを。『歴史は繰り返す』というのは、それの言いわけだ」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
す」 私の答えないのを見て、君は自分をたしなめるように堅いさびしい調子でこう言った。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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