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(野火の煙は)風に吹き散らされるのを惜しむかのように、相寄り束になって、中空目指して、目的あり気に立っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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狼煙(のろし)
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前後の文章を含んだ引用
......のような煙の下かはわからない。うず高く、蟻塚のように盛り上った籾殻であった。火は見えず、煙だけ湯気のように、立ち去り難く、その累積の頂上に纏りついていた。そして風に吹き散らされるのを惜しむかのように、相寄り束になって、中空目指して、目的あり気に立っていた。または草原が燃えた後であった。黒く崩れ伏した草の上、直立した焼け残りの草の根方を、低く煙が、水底に動く影のように、匍っていた。 野火の形は最初中隊を出た時見たも......
単語の意味
惜しむ(おしむ)
中空(ちゅうくう)
空目(そらめ)
惜しむ・・・残念に思う。もったいないと思う。
中空・・・1.何も遮(さえぎ)るもののない、空の中ほど。なかぞら。中天。
2.物の内部が空っぽになっていること。うつろ。
空目・・・1.実際には見えないのに、見えたような気がすること。
2.黒目を上にあげて見ること。上目を使うこと。
3.見ていながら見ないふりをすること。
4.どこを見ているのかわからないような、うつろな目つき。
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