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そのカフェは、温室じたての建物のなかにあった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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カフェ・喫茶・飲食店
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前後の文章を含んだ引用
......ここ来たことあると思ったら、思い出した。」 私は言った。「何だよ、まだ忘れてたことがあるの?」 竜一郎が言った。 遠出して竜一郎の部屋の本箱を買った帰りに寄ったそのカフェは、温室じたての建物のなかにあった。夏の激しい陽ざしが植物に降りそそぎ、風が強かったので道行く人のスカートや髪や、道端の木々が激しく揺れるのがよく見えた。 弟はこんな風の強い日に家を出て、あんなに......
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カフェ・喫茶・飲食店の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
料理は客が変えてゆく。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
雰囲気勝負の喫茶店は高い
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
薄暗く、音楽もない。ボンヤリと頭を休めるには 恰好 の店だ。
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
彼と会うにはそぐわないような、洒落た喫茶店だった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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広場を囲んだ樹々が仄かな街頭の光を受けて、寒々と立ち竦む
福永 武彦 / 草の花 amazon
本屋というのは、どうしてこんなに人の気持ちをめいらせるものなのか女は理解ができなかった。すべての階の、すべての棚を、どれだけ見つめて歩いてみても何ひとつ手に取るものがない。へんな匂いがするし、どこまでも平坦で、まるみはないし、人々はなぜだか無理矢理にこんなところに集まって、無理矢理に本を手にとっているように見える。ひとりとして楽しそうな顔をした人がいないし、みんな何かをあきらめたような顔をして一冊一冊を重たそうに検分している。蛍光灯の安っぽい光のしたでみんなが一律に、高速で年老いてゆくように見えて
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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