TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 言葉につかえる・言葉を探す
まだ生れ出ぬ言葉をふくんで子供の口のようにもぐもぐ動いていた。
野間 宏 / 哀れな歓楽「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
言葉につかえる・言葉を探す
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......で四角い体格とは全く反対に、気の弱い、自分自身を押しとおすことのできぬ心をもっていたので、すぐ言葉につまった。そして彼の黒い顔の肌の中に開いた赤黒い唇の辺りは、まだ生れ出ぬ言葉をふくんで子供の口のようにもぐもぐ動いていた。「煙草一本ぐらいなんや。」西野一等兵は相手の困却した様子に力を得て、押しきるように言った。彼はケースから一本の煙草をぬきとると、口にくわえたままふくみ声で言った......
ここに意味を表示
言葉につかえる・言葉を探すの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
質問を重ねると、また黙ってしまう。キーを叩いても叩いても、なかなか反応しない古いパソコンを思い出させる。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
唇を開けたり閉じたりして、言う言葉を探している。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
(娘がさらわれた知らせを刑事から聞いて)話を聞きながら、大沢の頭の中は徐々に濃い靄に覆われていく。思考がうまく働かず、まるで内容が理解できない。刑事の言葉がどんどん小さくなっていく。五感が受ける情報のすべてが急激に遠ざかっていく。体中の力が抜けていく。
428 ~封鎖された渋谷で~ amazon
「私、実は多摩文化大の出身でしてね」野見山が今までの話をきれいさっぱりと忘れたような口調で言う。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ