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ほんまにいっぺん死んだんや。そらまざまざと覚えてるでェ、あの時のことはなあ。真っ暗なとこへどんどこ沈んでいったんや。なにやしらん 蝶々 みたいなんが急に目の前で飛び始めてなあ、慌ててそれにつかまったひょうしに生きかえった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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(死にかけて)生き返る
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......がら水の入ったバケツを差しだした。馬が水を飲む音と、遠くから聞こえるポンポン船の音が、蒸暑い店の中で混じりあっている。 いっぺん死んだ体やさかいと男は言った。「ほんまにいっぺん死んだんや。そらまざまざと覚えてるでェ、あの時のことはなあ。真っ暗なとこへどんどこ沈んでいったんや。なにやしらん蝶々みたいなんが急に目の前で飛び始めてなあ、慌ててそれにつかまったひょうしに生きかえった。確かに五分間ほど息も脈も止まってた……わしをずっと抱いててくれた上官が、そない言うとった。死んだら何もかも終わりやいうのん、あれは絶対嘘やで」「もう戦争はこりご......
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蝶(ちょう)
・・・1.鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫でガ以外のものを総称。四枚の大きな羽を羽ばたかせひらひらと昼間に飛ぶ。止まった時の羽を直立して閉じる、口先がらせん状になっているなどガと区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に昼間活動する。ひらひらと飛ぶ様子は死者の魂に結び付けられることもある。古名で「かわひらこ」という。
2.紋所の名。1の蝶をかたどったもの。
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