恍惚 に近い歓喜
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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喜ぶ・うれしい
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前後の文章を含んだ引用
......らかい芝の感覚、スコールに洗われた火焔樹の、眼が覚めるような朱の梢、原色の朝焼と夕焼、紫に翳る火山、白浪をめぐらした珊瑚礁、水際に蔭を含む叢等々、すべて私の心を恍惚に近い歓喜の状態においた。こうして自然の中で絶えず増大して行く快感は、私の死が近づいた確実なしるしであると思われた。 私は死の前にこうして生の氾濫を見せてくれた偶然に感謝......
単語の意味
恍惚(こうこつ)
歓喜(かんき)
恍惚・・・うっとりした状態。放心状態のような気持ちで心を奪われたさま。
歓喜・・・大喜び。心の底から喜ぶこと。
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なにかしら 災厄 のようなものをともなわずして、このような喜びを得られるはずがないという気がした。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
新しく得た刀よりも鋭い喜び
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
慶賀の意を表している
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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今にも舌を出しそうな悪戯っぽい笑み
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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