折り畳みの地図
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
地図
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......響野のことを思い出す。そうすると教師は、またろくでもないことをつべこべ言い出すのだろうな、とどぎまぎしはじめたものだ。 響野が手を叩いた。カウンターに近寄ると、折り畳みの地図を手に取って戻ってきた。 地図をテーブルに広げる。 綱島のマンションの場所はすぐに見つかった。「普通の住宅地だな」と響野が言う。「現金輸送車の犯人だって、普通の......
ここに意味を表示
地図の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(路線)それは東西の町を結ぶ路線から、北の山側に向かってまさに盲腸のようにはみ出した、たった三つしか駅のない単線だった。他の路線がどれも互いに交差し、合体しながら、地図の先まで延々と続いているのに比べ、それはあまりにも呆気なく短かった。誰かが気紛れに取り付けた余分な突起、といった風情で、終点の駅はどこにつながることもできないまま、ぽつんと取り残されていた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
光代はダッシュボードに置かれた道路地図を手に取った。適当なページを捲ると、全面に色とりどりの道が記載されている。オレンジ色の国道、緑色の県道、青い地方道路に、白い路地。まるでここに書かれた無数の道路が、自分と祐一が乗るこの車をがんじがらめにしている網のように思えた。仕事をさぼって好きな人とドライブしているだけなのに、逃げても逃げても道は追いかけてくる。走っても走っても道はどこかへ繋がっている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
付近の五万分の一の地図
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「道具・家具」カテゴリからランダム5
小さな活字をぎゅうぎゅう詰めにした囲み記事が組まれていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
手紙を遠い過去をいじるように指先でさわる
大庭 みな子 / がらくた博物館 amazon
ひもの切れそうなミュールを素足にひっかけて
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
道具・家具 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ