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荷物はなく、手ぶらだった。針も刺繡糸も持っていない両手はひどく間が抜けて見えた。空っぽの両手を持て余し、自分で自分の十本の指をどう扱っていいのか分からないまま、仕方なく大げさに手を振って歩いている、という風情だった。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......業台の前で大きすぎる体を持て余している普段の様子とは異なり、大またでぐいぐいと人の波をかき分けていた。声を掛けるきっかけを見つけられず、黙って私は後をつけた。 荷物はなく、手ぶらだった。針も刺繡糸も持っていない両手はひどく間が抜けて見えた。空っぽの両手を持て余し、自分で自分の十本の指をどう扱っていいのか分からないまま、仕方なく大げさに手を振って歩いている、という風情だった。時折立ち止まっては看板を見上げたり、点りはじめたばかりの町の明かりが反射するウインドウに自分の姿を映したり、建物と建物の隙間を覗き込んだりした。そうして再び前方......
単語の意味
風情(ふぜい)
手ぶら(てぶら)
風情・・・自然とかもし出される(いい)雰囲気。その場の風景から自然と感じられる、なんとなく上品で美しい雰囲気。趣(おもむき)。味わい。「風」も「情」も「趣(おもむき)」を意味する字。
手ぶら・・・1.何も持たず、手をぶら下げていること。荷物がなく、手をぶらぶらさせていること。手に何も持たないこと。とくに、訪問などの際に手土産を持参しないこと。また、そのさま。空手(からて・くうしゅ)。
2.手をブラジャーの代わりにして、両方の胸を隠すしぐさ。
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(女が)男の子のように大股で病院を歩き
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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