二人とも黙っていた。話し出すきっかけを逸してしまったのだ。気まずさを感じながらグラスをただ見つめている。
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黙る・沈黙
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部屋に降りた沈黙は息苦しく、深い悲しみに満ちていた。そこにある無言の思いは、地表をえぐり、深い湖を作り出していく古代の氷河のように重く、孤独だった。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
もの静かで能弁な沈黙だった。僕はそれまで、沈黙というのはただじっとだまっているだけのことだと思っていた。《…略…》変な言い方だとは思うけれど、耳を澄ませれば彼の頭が最高速度で回転している音が聞こえそうだった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
吉川英治 / 銀河まつり
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「声・口調」カテゴリからランダム5
(裁判官の)その声は、はっと意識を向けさせるほどの厳しさに満ちていて、佃は財前から裁判官席へと視線を向けた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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