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......で追いながら、人混みの中を強引に通り抜けてゆく。肩がぶつかった初老の男が、「おい」と叫び、憤然と振り返った。アッと声を上げる女性もいた。それらすべてを無視して、遮二無二突き進んだ。　そのとき、耳元で木曾の声が響いた。《こちら捜査本部、日下・柳班、応答せよ》　足を止めることなく、日下はインターカムを装着した耳に手を当てる。「日下です。現在、......

単語の意味

遮二無二（しゃにむに）

遮二無二・・・ひとつのことをがむしゃらに。他を考えないで、ただひたすらに。無我夢中で。むやみに。