ずいぶん履きこまれて土踏まずの部分がしわしわになった通勤用のパンプス
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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靴・シューズ
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前後の文章を含んだ引用
......は、きびしそう。 まっすぐ帰らずに彼の駅で降りてアパートへ向かい、インターホンを押し彼が出てくると、彼の小さな正方形の玄関には私の知らない女物の靴が置いてある。ずいぶん履きこまれて土踏まずの部分がしわしわになった通勤用のパンプスで、サイズは私より一回り大きい。笑いがこみ上げる、一つ予想外の行動をしたらすぐ世界に綻びが生じる。きっと私がこの世だと思っているすべてが、誰かが善意で用意してく......
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靴・シューズの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ハイヒール)危機意識の低い不安定な靴
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
漁夫達はすっかり身支度をし、股 までのゴム靴をはいたまま
小林多喜二 / 蟹工船
色がすすけてしまったデザート・ブーツをひっぱり出してはいた。靴はまるで足もとでかしこまった二匹の仔犬のように見えた。
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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「道具・家具」カテゴリからランダム5
元来鏡というものは気味の悪いものである。深夜蝋燭 を立てて、広い部屋のなかで一人鏡を覗 き込むにはよほどの勇気がいるそうだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
回路が剥き出しになっていて無愛想
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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