鶏の尻尾のような生え揃わぬ頭の毛
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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坊主頭・頭を剃る
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前後の文章を含んだ引用
......しく火を点けたバットの端がへこむほど力を入れて持ち、左手で汚れた脂と埃で甲のあたりまで黒くなった左足の靴下を引っぱり上げた、脂じみたズボンの股のあたりを眺めたり鶏の尻尾のような生え揃わぬ頭の毛をかき上げたりしていたが、それが終ると、羽山純一の小声で歌う「憎しみの坩堝」に聞き入りながら、眼を前のニス塗りのドアの高い横桟の辺りに据え、何か自分の考えを纏め......
単語の意味
鶏・鷄・雞(にわとり・かけ・くたかけ)
鶏・鷄・雞・・・キジ科の家禽。卵や肉を食用にするために飼う鳥。ペットとして飼うこともある。名前の由来は庭にいる鳥で「庭鳥」から。鶏冠(とさか)があり雄(おす)のそれは大きい。ほとんど飛べない。雄は夜明けを告げて魔を払うと信じられていた。「かけ」「くたかけ」は古名。
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髪の毛がなくなったそのアイドルは、大きな目とまだ若い肌がよりむきだしになり、十代の少女というよりはまるで生まれたての赤ん坊のように見えた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
何かその大きな頭は、大きいけれど目方のいやにふわりとした真綿か寒天みたいなものが詰まっているような軽妙な感じを与えた。
井上 友一郎 / 受胎「受胎―他二篇 (1956年) (角川文庫)」に収録 amazon
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