重藤がふいに黙り込んだ。 途端に、日下の耳に庭のツクツクボウシの鳴き声が戻ってきた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
黙る・沈黙
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......目にほかならない。しかも、時効までに一年を切っている。諸君には先入観のない目で、一からこの事件を徹底的に調べ直してもらいたい」 4 そこまで話すと、重藤がふいに黙り込んだ。 途端に、日下の耳に庭のツクツクボウシの鳴き声が戻ってきた。 隣に座している柳もずっと緊張していたのか、音を立てずに大きく息を吐いた。 一拍の間の後、重藤がおもむろに続けた。「二十七年前の夏、特別捜査班はこうして活動を開......
単語の意味
つくつく法師・寒蝉・蛁蟟(つくつくぼうし)
つくつく法師・寒蝉・蛁蟟・・・セミ科の一種。夏の半ば過ぎから鳴く小形の蝉。体長3cmほど。「オーシーツクツク」と鳴くのが名前の由来。筑紫恋し。法師蝉。「蛁蟟」は「みんみんぜみ」とも読める。
ここに意味を表示
黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
化石したようにしんとして
小栗 風葉 / 深川女房 amazon
干上がった湖の底のような沈黙がある
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
このカテゴリを全部見る
「声・口調」カテゴリからランダム5
カヨの声がはじめて感情の波に揺れる。けれどもすぐに気を取り直したように、声がまた低くなる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
何とか言い返したけれど、確かに美咲の言うとおりだと納得してしまったから、語尾はふにゃふにゃと情けなくぼやけてしまった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
「おお、お信。よろこんでくれ」 と、息の弾みにも、その欣びを昂 らせて
吉川英治 / 無宿人国記
同じカテゴリの表現一覧
声・口調 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ
人物表現 大カテゴリ