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あの指でさわられた冷たい感触がふたたび右腕の皮膚の上に 蘇って来る。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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忘れられない・心に強く残る
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前後の文章を含んだ引用
......屋の遠くで暇な女中たちが笑い声をたてている。 うとうとと眠ってはすぐ眼がさめた。闇の中で勝呂医師の蒼黒くむくんだ顔と、あの毛のはえた芋虫のような指がチラついた。あの指でさわられた冷たい感触がふたたび右腕の皮膚の上に蘇って来る。 翌日も雨だった。午後その雨の中を私は街に出てF市の新聞社をたずねた。「むかしの新聞を見せて頂きたいんですが」 受附の女の子は胡散臭そうに私を見つめていたが、そ......
単語の意味
右腕(うわん・みぎうで)
右腕・・・1.(「うわん」「みぎうで」と読んで)右の腕(うで)。 ⇔ 左腕(さわん・ひだりうで)。
2.(みぎうでと読んで)もっとも有能で信頼できる部下。一番信頼している側近。右腕は大部分の人にとって利き腕であるので、「二つを比べてすぐれている方(=最も有能)」を意味する。
2.(みぎうでと読んで)もっとも有能で信頼できる部下。一番信頼している側近。右腕は大部分の人にとって利き腕であるので、「二つを比べてすぐれている方(=最も有能)」を意味する。
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忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
強烈な映画を見たあとのように、頭の中で場面場面のフラッシュがひらめく
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
邦彦は目を閉じた。急ぎ足で一直線に歩き去って行く幇間の、小気味よく跳ねあがっていた足袋の白さが、青く冷たい 焔 となって浮かんできた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
私の一生の 中 でも記録的体験なのに
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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(目に焼き付く。街を見渡したあと)冬の陽射しに眩んだ目を閉じると、十和子の内部にも不揃いな建物の群れと、街路と、電柱の列からなる見知らぬ街がひっそりと佇んでいる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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