霜柱でひどく膨らんだ路
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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霜(しも)
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......日、勤労奉仕は行かんとかね」「工場が夜勤ですけん。午後から行きます。勝呂さんは?」「もう出かける」 朝飯はいつも病院の食堂で雑炊を食うことにしていたから、勝呂は霜柱でひどく膨らんだ路をあるいて医学部にむかった。その霜をふみくだきながら、彼は時々たちどまった。昨夜、研究室で戸田が呟いた言葉が心に甦ってくる。「断ろうと思えば今からでも断れるんや......
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車は、あたらしい雪の降り積む道を、滑り止めの鎖をぱりぱり鳴らしながら走った
三浦哲郎 / 忍ぶ川 amazon
白い粒が空から落ちてくる。花火を見ているときみたいに、街全体が白い結晶の中に吸い込まれていく感じがする。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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