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一本のネクタイが十和子の目を惹く。黒の柔らかい絹地で、結べば鳩尾にくるあたりに白い控えめな花が二つ、それだけの物足りないほどのデザインだ。地味というのか、かえって派手というのか。花は単純なヒトデ型に図案化され、それぞれの真ん中に黒い小さな点がある。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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......とさりげなくきいてみたことがある。とんでもない、彼女はそんなことはしないよ、自分で買うにきまってるじゃないか、中丸屋の社員割引もあることだし、と水島は笑った。 一本のネクタイが十和子の目を惹く。黒の柔らかい絹地で、結べば鳩尾にくるあたりに白い控えめな花が二つ、それだけの物足りないほどのデザインだ。地味というのか、かえって派手というのか。花は単純なヒトデ型に図案化され、それぞれの真ん中に黒い小さな点がある。「それ、素敵やわ」 さっきから売り場にいた夫婦連れがいつのまにかそばに来ていて、そのでっぷりした和服姿の妻の方が声をかけてくる。「え? ええ、なんだか気に入って......
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鳩尾(みぞおち)
鳩尾・・・人間の胸の中央にある、へこんだ所。「飲んだ水が落ちるところ」という意味の「水落ち(みずおち)」が変化したもの。形が鳩の尾に似ているため「鳩尾」の字が使われている。胸元(むなもと)。心窩(しんか・しんわ)。水月(すいげつ)。
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目立ちすぎない趣味のいいネクタイ
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
柿色のネクタイの結び目は不自然なほど大きい。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
風が強いので疲れたネクタイが眼の前を鰻のような皺の寄りかたで泳いでいた
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon関連カテはためく・翻るネクタイ
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