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(赤ん坊を抱いた感触)まず何よりそれは温かい一つのかたまりで、何の落ち度もなく、無敵だった。と同時に誰かの腕がなければ呆気なく落下してしまうほどか弱かった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......き込みながら、小母さんは両腕に残る赤ん坊の感触をよみがえらせていた。たとえ姿は見えなくても、何百人の裸の赤ん坊を抱き続けてきたその感触は、消えるはずもなかった。まず何よりそれは温かい一つのかたまりで、何の落ち度もなく、無敵だった。と同時に誰かの腕がなければ呆気なく落下してしまうほどか弱かった。小母さんは両腕に力を込めた。赤ん坊はすぐ口笛に気づいた。それが自分のためだけのものだと最初から知っていた。黒目で音を追いかけ、思慮を巡らせるような、ないはずの記......
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(赤ん坊を抱いた感触)まず何よりそれは温かい一つのかたまりで、何の落ち度もなく、無敵だった。と同時に誰かの腕がなければ呆気なく落下してしまうほどか弱かった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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