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乙松にまっしろな毒を吐きかけたような気がして、仙次は手袋で口を 被った。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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白い息
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......れて帰ってきちまったもんで」「へえ。秀坊がおやじかい。てことは、仙ちゃん、じいさまでないの。初孫で、なまらめんこいだべなあ」「はあ、そりゃめんこいさあ」 自分が乙松にまっしろな毒を吐きかけたような気がして、仙次は手袋で口を被った。「秀男のやつ、乙さんとこに年始に行くべって誘ったんだが、明日は御用始めだからって。ま、勘弁してやってけらっしょ」「なんもだ。秀坊も札幌本社の課長さんともなりゃ忙......
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口から白い息をむらむらと吐き出す
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二人の弾んだ息が白く絡み合って溶けた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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