乙松にまっしろな毒を吐きかけたような気がして、仙次は手袋で口を 被った。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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白い息
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......れて帰ってきちまったもんで」「へえ。秀坊がおやじかい。てことは、仙ちゃん、じいさまでないの。初孫で、なまらめんこいだべなあ」「はあ、そりゃめんこいさあ」 自分が乙松にまっしろな毒を吐きかけたような気がして、仙次は手袋で口を被った。「秀男のやつ、乙さんとこに年始に行くべって誘ったんだが、明日は御用始めだからって。ま、勘弁してやってけらっしょ」「なんもだ。秀坊も札幌本社の課長さんともなりゃ忙......
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白い息の表現・描写・類語(呼吸のカテゴリ)の一覧 ランダム5
寒さに鼻を赤らめ、吐く息がその顔を隠すように白い。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
口から白い息をむらむらと吐き出す
有島武郎 / 生まれいずる悩み
二人の弾んだ息が白く絡み合って溶けた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「焼きそばもたこ焼きもわたあめも、五百円とかすんじゃん」 じゃん、じゃん、という幼い語尾が、白い息になってぽんぽん浮かんでいく。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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「呼吸」カテゴリからランダム5
大きな息遣いが聞こえた。尾畑小枝子の漏らしたため息だった。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
表に出てゆくと、街を吹く秋の風を力いっぱい吸った。
林芙美子 / 新版 放浪記
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