声を届かせるために口のまわりに手でメガホンをつくっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:99% 作品を確認(amazon)
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大声
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......けにしか見えない。「俺が殺したらよかった、それだけが後悔や。せやからかわりに、十和子が思い出したこと俺が全部持っていったる」 手すりの鉄柵に背中をもたせかけて、声を届かせるために口のまわりに手でメガホンをつくっている。伸びすぎた天然パーマの毛先が微風に揺れて、背後の夕闇に溶けてしまいそうだ。「十和子、目ぇ覚ませよお。おまえは俺にごっつい借りができるんやで、わかるか。一生かかっ......
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大声・大きな声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ロックコンサートの会場にいるときのように大声で話す
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
声は、まるでメガホンを通したみたいにばかでかい。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
噓か真か昔、歌手を目指していたという噂もあって、声量はかなりのものだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
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(答えを濁す)「どうして」とわたしは小声で聞いた。「何か仕事でもあるの?」 うん、と野呂はわたしから身体を離しながら言った。だが、その「うん」は肯定の「うん」ではなく、何か別の、はっきり口にできない理由を包み隠そうとする時の「うん」だった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「赤ん坊は、両親がぎすぎすしているとその雰囲気を察知して泣き出すらしいんだ。喧嘩がはじまる前兆を察知したりね。その反対に、穏やかな人が寄っていくと、泣き止む」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
烈しい口調になりすぎた自分をなだめるように声を落とす。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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