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一日を無為にすごすという思いが、彼の心を堪え難いものにした。そして夕暮の気配が部屋の窓や机の上の書物に影をつけ始めると、深い悲しみというような一種の落着きさえもない、価値などに全く関係のない焦躁に貫かれて、いつものように永杉英作のアパートに足を向けた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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だらだら暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......進介はいわばその父親の顔を心の中に抱きながら、その日一日を過したのである。学校の講義に出たがそれは型通りに終り、すぐ下宿に帰り、ドイツ語の勉強を始めたが捗らず、一日を無為にすごすという思いが、彼の心を堪え難いものにした。そして夕暮の気配が部屋の窓や机の上の書物に影をつけ始めると、深い悲しみというような一種の落着きさえもない、価値などに全く関係のない焦躁に貫かれて、いつものように永杉英作のアパートに足を向けた。しかし深見進介は永杉英作のアパートに着くまでに食堂に立ち寄りそこで再び金の問題に出会い、そしてさらに、その当時の思想運動と呼ばれる小さな哀れな動きに出会わなけれ......
単語の意味
無為(むい)
足・脚・肢(あし)
無為・・・1.自然のままで手を加えないこと。
2.何もしないうちに時間が過ぎること。ぶらぶらすること。
3.仏教で、生滅や変化しないもの ⇔ 有為(うい)。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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