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この頃生きる熱意をまるで感じなくなっていた。一日一日が彼を引き摺 っていた。そして裡に住むべきところをなくした魂は、常に外界へ逃れよう逃れようと焦慮 っていた。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:4% 作品を確認(青空文庫)
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弱気・めげる・自信を失う
だらだら暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......である。彼は血の痰を見てももうなんの刺戟 でもなくなっていた。が、冷澄な空気の底に冴 え冴 えとした一塊の彩 りは、何故かいつもじっと凝視 めずにはいられなかった。 堯はこの頃生きる熱意をまるで感じなくなっていた。一日一日が彼を引き摺 っていた。そして裡に住むべきところをなくした魂は、常に外界へ逃れよう逃れようと焦慮 っていた。――昼は部屋の窓を展 いて盲人のようにそとの風景を凝視 める。夜は屋の外の物音や鉄瓶 の音に聾者 のような耳を澄ます。 冬至に近づいてゆく十一月の脆 い陽ざしは、しかし、......
単語の意味
焦慮(しょうりょ)
焦慮・・・焦ってイライラすること。
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弱気・めげる・自信を失うの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
始めた時にはぱんぱんにみなぎっていたあの自信は、もうすっかりしぼんでいる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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だらだら暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
飼い猫のようにだらりとした生活
阿佐田 哲也 / 麻雀放浪記〈1〉青春篇 amazon
そこには、ベッドの中で寝そべり、セックスをむさぼるだけで、暖かいスープを煮る根気もなく、部屋の掃除にも興味を抱くことのできぬ巨大な肉塊がころがっているだけ
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
毎日、昼過ぎに起きても特にやることがなく、 煎餅布団に寝そべったまま天井の木目を飽きるまで眺める。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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わたしは鉛のような空腹を感じ始める。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
いよいよ重たくなってきた酔いにふらつくようにして
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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封建制度の中にある家族たち
森田 たま / 菜園随筆 amazon
冷飯に味噌汁をザクザクかけてかき込む淋しい夜食
林芙美子 / 新版 放浪記
同じ部屋で芋を洗うように生活する
石川 達三 / 花のない季節 amazon
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