掌に汗の流れるような感じがしたので眼をやると、血でした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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出血・流血
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前後の文章を含んだ引用
......獣のようにうずくまる岩かげに体をかくし、私は肩で息を整えました。跫音がきこえ、あの男のよごれた、鼠のように小さな眼がむこうの岩の間からこちらを覗いていました。 掌に汗の流れるような感じがしたので眼をやると、血でした。ここに飛びこんだ時、どこかでぶつけたにちがいありませんでした。「パードレ」岩かげの間で小さな眼が、じっと私を窺っていました。「あってまあ、お久しゅう」 彼は私の......
単語の意味
手の平・掌(てのひら)
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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出血・流血の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
黒い液体が、眉間 から青白いその顔へ、見るまに、いくすじも流れだしている。
吉川英治 / 野槌の百
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熱っぽい関節に油が切れたような妙な気分
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
自分の心臓が強く鳴っているのを、遠くで鳴る警鐘のように感じていた。
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