雨だれ・しずく・水滴の表現・描写・類語

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雨だれ・しずく・水滴の表現・描写・類語

樋（とい）から雨だれが滝のように落ちる

関連カテ雨どい

ポタリポタリ

規則正しい砂時計のようにしたたる

しずくがダイヤモンドのように光っては水に消える

ひと雨あったようにしずくが垂れる

しずくが間断なく落ちる

フロントガラスに転がる水滴が、夏の丸い虫そっくりだと思う。背中の球面に森全体を映す小さな虫そっくりだと思う。

村上龍 / 限りなく透明に近いブルー　amazon

水時計のようにポタリポタリと落ちる

水が滝のようにどうどう落ちている

石川達三 / 蒼氓　amazon

盤上に散った水滴が変り玉のようにきらきらする

石川淳 / 普賢　amazon

ぽったりと大きな血塊が封筒のまん中に落ち、飛沫がその周囲に霧のように飛んだ。

島木健作 / 癩　amazon関連カテ出血・流血

軒下に、貯水槽を伏せて、トタン板がかぶせてある。それに雨垂れが落ちかかって、お会式の太鼓のように響く。

上林暁 / 聖ヨハネ病院にて　amazon関連カテ軒下・軒先

しずくはそのしみの真ん中あたりから、ゆっくりしたリズムでこぼれ落ちていた。

小川洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録　amazon

かしの木の葉の一枚一枚の先端には小さな水滴がしがみつくように光っていた。

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon関連カテ雨上がり・晴れ間がのぞく

（夕闇の中、）道わきにともされた電灯の灯（ひ）が、ぬれた青葉をすべり落ちてぬかるみの中に燐（りん）のような光を漂わしていた。

有島武郎 / 或る女（後編）　青空文庫関連カテ夜の雨

木々は濡（ぬ）れ傘（がさ）のように重く搾（すぼ）まって、白い雫（しずく）をふしだらに垂らしていた。

岡本かの子 / 金魚撩乱　青空文庫関連カテ樹木・木々雨上がり・晴れ間がのぞく雨の景色、視界

白い手の甲にみみずのように流れているソースの滴

林芙美子 / 新版　放浪記　青空文庫関連カテソース

テーブルには、ボトルから垂れた水が丸いあとを残している。それが、彼方の夜空の三日月の、幾らかかたちを崩した模倣のように見えた。

平野啓一郎「ある男」に収録　amazon

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