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(弟と和解しわだかまりが解消される)僕は僕よりも大きい弟の背中に腕をまわした。こんなふうに弟に触れたのは、いつ以来だろう。腕を突っ張って遠ざけていたものが、びゅんと僕の中に飛び込んできた。世界の輪郭が濃くなった気がした。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......っていたものが、すごい勢いでこみ上げてきた。「僕も、嫌だ」 自分の声じゃないみたいな声が出た。 そうだ、こういうときには泣くといいんだ。そう思う前に泣いていた。僕は僕よりも大きい弟の背中に腕をまわした。こんなふうに弟に触れたのは、いつ以来だろう。腕を突っ張って遠ざけていたものが、びゅんと僕の中に飛び込んできた。世界の輪郭が濃くなった気がした。 翌朝早く、森を歩いた。下草を踏み、エゾマツの赤茶けた幹を撫でる。梢でカケスが鳴いている。懐かしい、と感じていることに戸惑う。忘れていたのか。心はここを離れてい......
単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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(弟と和解しわだかまりが解消される)僕は僕よりも大きい弟の背中に腕をまわした。こんなふうに弟に触れたのは、いつ以来だろう。腕を突っ張って遠ざけていたものが、びゅんと僕の中に飛び込んできた。世界の輪郭が濃くなった気がした。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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