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さくらんぼの味ははかない。何も主張しないし何も訴えない。ほんのちょっとさくらんぼです、と小さく囁くだけ。
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり 作品を確認(amazon)
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さくらんぼ
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さくらんぼの味ははかない。何も主張しないし何も訴えない。ほんのちょっとさくらんぼです、と小さく囁くだけ。
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり amazon
フランス産のブドー酒色をした、丸くてやわらかいさくらんぼ
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
丸く可憐で赤い果実に突き刺さるような薄緑色の細くて長い柄
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり amazon
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彼女はオリーブをひとつ口に入れ、指で種をつまみ、まるで詩人が句読点を整理するみたいに、とても優雅にそれを灰皿に捨てた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
気品に溢れ優しさに満ち、さくらんぼの佇まいは宗教的ですらある
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり amazon
(すいかは)デザインもいい。 とにもかくにもまん丸、小細工一切なし。一見、デザインのことなどまるで考えていないようだが、どうしてどうして、夏の畑の日照りの中で、スイカはちゃんとそのことも考えているのである。 スイカは地肌の暗緑色、あの一色だけであっても誰にも文句を言われる筋合いはない。しかしそれではあまりに面白味がないし、第一陰気である。 そこで、その地肌に、黒のストライプのプリント柄を入れたらどうか、と、スイカは夏の畑の日照りの中で考えたのである。しかし直線のストライプでは、風船みたいで果物、野菜の感じがしない。 千葉、埼玉の雰囲気が出ない。 そこで考えついたのが、ストライプにギザギザをつけることであった。《…略…》内部の〝赤〟もデザイン的にすばらしい。一番外側の緑、ふちどりの白、そして圧倒的な容量を誇る赤、赤の中に点々と混じる〝画竜点々睛〟の黒い種。 このままで、そのまま絵になる。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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