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午後になってまた降り出した雪が、ボタ山の影をおぼろに隠すほど 繁くなった。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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雪景色・銀世界
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前後の文章を含んだ引用
......置くと、力が脱けた。 何だか半世紀の時間の重みが、いっぺんに肩にのしかかったようで、乙松は事務机に両手をついたまま、しばらく立つことも座ることもできずにいた。 午後になってまた降り出した雪が、ボタ山の影をおぼろに隠すほど繁くなった。音のない世界にレールの軋みとも聞きまがう耳鳴りがやってきて、乙松は真白な坊主頭を抱えた。 ふと、出札口のガラスが叩かれて乙松は顔を上げた。おさげ髪の女子高生が、......
単語の意味
朧(おぼろ)
朧・・・ボーっとしてはっきりしない。不確かなさま。
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繭(まゆ)の中の蚕のように人を包む雪
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
吹雪が原野の面を磨いて、一枚の鏡のようにまっ平らにする
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
雪に吸いとられた音という音が、そこらに潜んででもいるかのような静けさ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
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からりとした上天気。眼もくらむような光った雪景色。
林芙美子 / 新版 放浪記
降り落ちた雪もまた吹き上げられて、白い布のように飛ぶ。
川端 康成 / 二十歳「川端康成全集 第5巻 小説 5」に収録 amazon
有島武郎 / 生まれいずる悩み
来た方がまるで灰いろで穴のやうにくらく見えたのです。
宮沢賢治 / ひかりの素足
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