抜き取った鼻毛を天下の奇観のごとく眺 めている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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鼻毛
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前後の文章を含んだ引用
......鼻毛をぐっと抜く。「今月はちっと足りませんが……」「足りんはずはない、医者へも薬礼はすましたし、本屋へも先月払ったじゃないか。今月は余らなければならん」とすまして抜き取った鼻毛を天下の奇観のごとく眺 めている。「それでもあなたが御飯を召し上らんで麺麭 を御食 べになったり、ジャムを御舐 めになるものですから」「元来ジャムは幾缶 舐めたのかい」「今月は八つ入 りましたよ」「八つ?......
単語の意味
天下(てんか)
奇観(きかん)
天下・・・1.全世界。世界中。
2.世間。世の中。国全体。
2.世間。世の中。国全体。
奇観・・・珍しい眺め。ほかでは見られないような、すぐれた風景。
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主人は平気な顔で鼻毛を一本一本丁寧に原稿紙の上へ植付ける。肉が付いているのでぴんと針を立てたごとくに立つ。主人は思わぬ発見をして感じ入った体 で、ふっと吹いて見る。粘着力 が強いので決して飛ばない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
鼻の穴へ親指と人さし指を入れて鼻毛をぐっと抜く。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
抜き取った鼻毛を天下の奇観のごとく眺 めている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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「鼻」カテゴリからランダム5
顔の真中に大きな鼻を祭り込んでいる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
鼻が途中で欠けているかのようにさきがとがっている
野間 宏 / 真空地帯 amazon
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