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雨だれのような染みがその安っぽい白地にきいろくついていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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きたない(よごれ・シミ)
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......とね」「はあい。この人の息子さんは戦争にいっとりますげな」 ベッドから這いおりると、阿部ミツは床においた行李を搔き廻して、丁寧に折りたたんだ日章旗をとりだした。雨だれのような染みがその安っぽい白地にきいろくついていた。「大部屋の人には書いてもらいましたから、先生も息子さんのために、なにか書いてつかあさい」「ああ」 その旗を手にとると、勝呂は尚更おばはんにオペの予定日を打明ける......
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きたない(よごれ・シミ)の表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
天井のしみの真ん中に止まった。それはこの前見た時より一回り大きくなっているようだった。何種類もの絵の具を混ぜたような暗い色が、天井を丸く染めていた。鼓動を小刻みに震わせる羽が、しみの中に透明に浮き出ていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
ケチャップとおぼしき赤いしみ
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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海の藻屑と消えるか、再び、成長軌道に乗ることができるか。 これからが、正念場だ。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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