いつになく語尾を 跳ね上げ気味に話す口調に、十和子から電話をしたことをよほどうれしく思う姉の気持が表れている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置：93% 作品を確認（amazon）
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歓声・喜びの声
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......臭いわねッ。それより私の方こそしばらく電話しないでごめんね。なんかバタバタと忙しくって、トンちゃんのことずっと気になりながら、つい、ね。で、どうなの、その後」 いつになく語尾を跳ね上げ気味に話す口調に、十和子から電話をしたことをよほどうれしく思う姉の気持が表れている。「大丈夫、いろいろなことにケリがつきそうだから。またゆっくり聞いてもらうね」「ほんとに大丈夫なの？」「うん。リンちゃんも元気でやってる？」「あなた、今日はなんか......
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