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市電が通り過ぎていく。その振動は信雄の体にも伝わってくる。信雄は父の膝に丸まって、だんだん消えていく振動の余韻を追った。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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......ぶちゃん。一所懸命生きて来て、人間死ぬいうたら、ほんまにすかみたいな死に方するもんや。……こないだ死んだ馬車のおっさん、あいつも、ビルマの数少ない生き残りや」 市電が通り過ぎていく。その振動は信雄の体にも伝わってくる。信雄は父の膝に丸まって、だんだん消えていく振動の余韻を追った。舟の家のどこかはかない揺れ具合が心の中に甦っていた。「新潟でなァ、……新潟で一緒に商売しょういうて、お父ちゃんを誘うてくれる人がおるんや。お父ちゃんなあ、なんか......
単語の意味
体(からだ)
膝(ひざ)
余韻・余韵(よいん)
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
・・・1.足の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐところの前面。腿と脛の境の前面部。膝頭(ひざがしら)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
余韻・余韵・・・1.余(あま)った韻(いん[=似たような響き])。余った音。鐘をついた後などにある、音が鳴り終わった後にも残っている響き。「韻」と「韵」はどちらも訓読みで「ひび(き)」と読め、「音」を意味する字。「余音」とも書く。余響(よきょう)。
2.1が転じて、事が終わったあとも残る風情や味わい。また、詩文などで言葉で直接あらわされていない趣(おもむき)。余情(よじょう)。
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浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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