日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

腹の底から微量の歓喜が垂直に迫り上がってくる。一筋の上昇に触れていない部位の温度は下降していく。そんな感覚だった。

又吉直樹「劇場（新潮文庫）」に収録　ページ位置：3%　作品を確認（amazon）

この表現が分類されたカテゴリ

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

......えた。どのような意図で描かれたものかはわからない。ただ、自分の眼がそのように絵を捉えたことが嬉しかった。　暗闇のなかで猿の眼が、耳が、歯が、生命を震わせていた。腹の底から微量の歓喜が垂直に迫り上がってくる。一筋の上昇に触れていない部位の温度は下降していく。そんな感覚だった。　少し前から、僕のほかに画廊のなかをのぞいている人がいた。　若い女の人のようだった。僕の背後を何人もの通行人が通り過ぎていった。その景色のなかで、その人だけが動......

単語の意味

歓喜（かんき）

腹（はら）

歓喜・・・大喜び。心の底から喜ぶこと。

腹・・・１．ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背（せ）の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
２．（腹の内面にあるものとして）心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
３．物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
４．背に対して、物の内側の部分。

ここに意味を表示

少し嬉しいの表現・描写・類語（喜びのカテゴリ）の一覧ランダム５

かすかに満足

関連カテ少し嬉しい幸せ・満足な気持ち

腹の底から微量の歓喜が垂直に迫り上がってくる。一筋の上昇に触れていない部位の温度は下降していく。そんな感覚だった。

又吉直樹「劇場（新潮文庫）」に収録　amazon

瑞祥のような喜びを感じる