胸の奥の不安の 在処 を 鷲 摑 みにされたかのような感じがした。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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不安になる
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前後の文章を含んだ引用
......火を、必死で踏み消そうとしている最中だった。 蒔野がパリで洋子に会う。──飛行機のチケットの件で蒔野とやりとりをしながら、三谷は、二人の再会の光景を思い描いて、胸の奥の不安の在処を鷲摑みにされたかのような感じがした。しかも、自分は今、そのための手続きをしている。……「──洋子さんに会うんですか?」 三谷は、からかい半分に探りを入れるつもりだったが、意に反して、ほとんど詰問す......
単語の意味
胸(むね)
鷲(わし)
鷲・・・タカ科の鳥のうち、鷹(たか)より大形のものの総称。翼は大きく、羽色は暗褐色で斑(まだら)が多い。嘴(くちばし)・爪はともに鋭く曲がり、睨(にら)むような目つきをしている。性質は荒々しく鳥獣を捕食する。
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富豪の邸宅の留守中に上り込んでいるような不安で空虚なものが心にかげって来る。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
落ちつかない不安が、創口の血のように滲み出して来た。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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不安を警告するように、左の肋骨に軽くつき当るような動悸を打っていた。
伊藤 整 / 氾濫 amazon
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暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。
太宰治 / 走れメロス
長い頸 を斜に突き出し丸く背を曲げて胸を凹 ましている。まるで病人のようである。
梶井基次郎 / 温泉
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これ以上ブスにできないというくらい、顔をひきつらせる
岡田 なおこ / 薫ing(イング) amazon
怖くて動けなかった。言い知れぬ恐ろしさで涙がにじむほどだった。体が硬直して、ぎしっとこわばった。か細い声でやっと言った。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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