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愛子はこのとき、目を逸らしたかった。だけど、大地の両目につかまえられてしまった今、もう、視線を動かすことはできなかった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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ずっと見ている・目をそらさない
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前後の文章を含んだ引用
......た視線に、愛子はがんじがらめになる。「俺、一回、愛子から来たメールにそのまま返信したことがある。つまり、俺も、愛子の母ちゃんに返事しちゃったっつうか」「え?」 愛子はこのとき、目を逸らしたかった。だけど、大地の両目につかまえられてしまった今、もう、視線を動かすことはできなかった。「愛子、前、お母さんはメールの返事が早いって言ってたよな」 愛子は思い出す。あのときも私はこうして、大地の両目に捉えられた。大地が、お父さんと二人でこの家から出......
単語の意味
視線(しせん)
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
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ずっと見ている・目をそらさないの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
愛子はこのとき、目を逸らしたかった。だけど、大地の両目につかまえられてしまった今、もう、視線を動かすことはできなかった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
彼の視線もやはり青豆の姿を捉えていた。とても均質に、切れ目なく。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
通りすぎた男女 の足数でも心に測っているように(じっと見ている)
吉川英治 / 無宿人国記
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肖像でも描こうとするかのように、熱心に彼を見つめていた。
堀 辰雄 / 聖家族 amazon
私がぼんやりと横を見ながら、青空にたなびく商店街の飾りの花々の銀やピンクにみとれていたあたりだった。それらがまだ踊る残像として目のはしに残っていた
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
道の上に眼を落している
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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