硬い音とともに白球は低く二三回バウンドし、緑のラシャの上を思わせぶりに転がって、赤球に触れた
原田宗典 / ミズヒコのこと「しょうがない人」に収録 作品を確認(amazon)
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単語の意味
羅紗(らしゃ)
羅紗・・・毛織物の一種。厚地の生地で、毛羽立っている。ビリヤード台に敷かれている緑の生地もラシャである。
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玉を出し、軽く突いてみた。キューを伝わって、懐かしい弾力が肩のつけ根まで響いてきた
宮本輝 / 道頓堀川 amazon
武内は、玉突き場の蛍光灯に照らされ、前転し、後転し、斜めにひねられ、直線とかすかな弧を交互に描きながら、硬い音をたててぶつかり合っている赤と白の玉を見やった。それはもはや丸い 象牙 の玩具ではなく、細長い棒から突き出される邪悪なエネルギーにもてあそばれて、目に 沁みるばかりに鮮やかな緑色の小宇宙を 輾転 する、小さな切ない生命体であった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
(ビリヤード場)学生らしい男や女連れの遊び人が、無茶苦茶な突き方で、ただ玉を突いて遊び興じている
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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(山頂)ようやく山頂に着いた。視界が拓け、俺は思わず、「うわあ」と声を上げた。 草の緑に覆われた、天然の大広間がそこにはあった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
ゴルフのスイングが、孔雀の羽根毛を日差しの中で心地よさそうに振り仰いだように見える
高橋 三千綱 / 涙 amazon
身体を左右に振りながら登って行った。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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