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(電車の切符)それは彼の掌にさえすっぽりと収まるほどの小さな紙片にすぎなかったが、かっちりとした手触りといい、表裏を埋め尽くす暗号めいた文字と数字と記号の組み合わせといい、作戦遂行部隊だけが持てる許可証に相応しい風格を備えていた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......再び折り返して真ん中の駅に戻って来る。別に困難でも危険でもない、単純な往復移動だった。 曾祖父は必ず、自動改札機に切符を入れる役を、運賃が無料のひ孫にやらせた。それは彼の掌にさえすっぽりと収まるほどの小さな紙片にすぎなかったが、かっちりとした手触りといい、表裏を埋め尽くす暗号めいた文字と数字と記号の組み合わせといい、作戦遂行部隊だけが持てる許可証に相応しい風格を備えていた。ひ孫は背伸びをし、背後に曾祖父を守りつつ、間違っても他の人々に怪しまれたりしないようさり気なく、しかし内心では自信満々に、改札機の細い暗闇の中にそれを滑り込ませ......
単語の意味
手触り(てざわり)
手の平・掌(てのひら)
手触り・・・1.手で触ったときの感じ。手に受ける感触。
2.物から直接受ける感じ。印象。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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