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あり得たかもしれない、まったく別世界の、別の人生
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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パラレルワールド
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前後の文章を含んだ引用
......かと、つい想像せずにはいられなかった。彼女と結婚して、彼女が颯太の母親だったなら、どうだっただろう?──しかしそれは、この世界で現実に起こり得ることというより、あり得たかもしれない、まったく別世界の、別の人生の空想に過ぎなかった。 もっと若い頃だったなら、たとえ既婚であったとしても、こんな分別臭い、煮えきらぬ態度でもなかったのではないか、と城戸は思った。しかし、その......
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パラレルワールドの表現・描写・類語(世間・世界・社会のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(パラレルワールドに入り込んで、)私がおかしくなっているのか、それとも世界がおかしくなっているのか、そのどちらかだ。どちらかはわからない。瓶と蓋の大きさがあわない。それは瓶のせいかもしれないし、蓋のせいかもしれない。しかしいずれにせよ、サイズがあっていないという事実は動かしようがない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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(パラレルワールドに入り込む)どこかの時点で私の知っている世界は消滅し、あるいは退場し、別の世界がそれにとって代わったのだ。レールのポイントが切り替わるみたいに。つまり、今ここにある私の意識はもとあった世界に属しているが、世界そのものは既に別のものにかわってしまっている。そこでおこなわれた事実の変更は、今のところまだ限定されたものでしかない。新しい世界の大部分は、私の知っているもともとの世界からそのまま流用されている。だから生活していくぶんには、とくに現実的な支障は(今のところほとんど)ない。しかしそれらの「変更された部分」はおそらく先に行くにしたがって、更に大きな違いを私のまわりに作り出していくだろう。誤差は少しずつ膨らんでいく。そして場合によってはそれらの誤差は、私の取る行動の論理性を損ない、私に致命的な過ちを犯させるかもしれない。もしそんなことになったら、それは文字通り命取りになる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
力ある者はますます栄え、弱き者は滅びるといった弱肉強食の畜生社会
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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