日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

胸に響く言葉の表現・描写・類語

ガッコウって、延々と知らないけれど知りたいと思わないことばかりを教えてくれて、しかも、さあこれも、それこれもってぎゅうぎゅう押し付けてきて、うんざりしてしまう。もちろん、ときたま、ほんとうにときたまだけど、「あれ？」って心にぶつかってくる瞬間もある。

あさのあつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録　amazon

本当の言葉って沁み込むんだ。　大地の上で融けた一片の雪のように静かに沁み込んでいくものなのだ。

あさのあつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録　amazon

小説の一節よ。わたし、これを聖書のようにだいじにして生きてきたの。

中島京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録　amazon

惚れられるという予言と、偉い絵画きになるという予言と、この二つの予言を馬鹿の竹一に依って額に刻印せられて

太宰治 / 人間失格　青空文庫

甘いコースに投げ込んで、特大ホームランを打たれたピッチャーの心境かもしれない。思いっきり目が覚めた感じ。

金沢優「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」に収録　amazon関連カテ忘れられない・心に強く残る

言葉が、まるで弾丸のように私の心を撃ち抜く

金沢優「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」に収録　amazon

天啓的な一言、心境に大変動を捲き起す霹靂（へきれき）的な一言

宮本百合子 / 伸子　青空文庫

そのときの「私」にしか当てはまらなくて、ほかの人が聞いても陳腐だったり、ありふれていたり、そういう言葉。

吉本ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録　amazon

彼は、《イプノスの綴り》の中の次のような謎めいた一文に心を奪われていた。「明晰さとは、太陽に最も近い傷だ。」　その言葉は、閃光のように彼を貫き、いつまでも強い印象を残していた。

平野啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ忘れられない・心に強く残る

その時の言葉は私の無垢な心の海に透明に響いた。しんと波紋が広がるような感じだった。

吉本ばなな / うたかた「うたかた／サンクチュアリ」に収録　amazon関連カテ心が綺麗

（胸に響く音楽）ただ、やさしくて、美しくて、うっかりすると涙が出そうなくらい素直に胸に響く。

宮下奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録　amazon

（断言）フェレイラは自信をもって断言するように一語一語に力をこめて、はっきり言った。「神の概念はもたなかったし、これからももてないだろう」　その言葉は動かしがたい岩のような重みで司祭の胸にのしかかってきた。それは彼が子供の時、神は存在すると始めて教えられた時のような重力をもっていた。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ指摘する・図星・痛いところを突く自信に満ちた話し方・堂々とした口調

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