「感」の言葉を含む感動の表現・描写・類語

暖かい感情になる

胸に温かいものがこみ上げるのを感じる

感激して涙が出る

感泣するのを恥じて掌で顔を撫で下ろしてごまかす

感泣至極

感に堪える

非常に感激する

全身が引きつるような激しい感動

感激を受ける

虫を詳細に眺めやがて泣き出す子供のような確実に恐怖に変わる感動

心に感動がいっぱいたまる

感動がやってきた

感動に心が湧く

緩やかに感動が噴き上げる

感動が尾を引く

感動で起こる身震い

感動の度が強い

感動にハンカチをぬらす

心地いい感動で心が満腹

幸せに似た出会ったことのないような感動

ほのぼのとした感動が心にあることに気づく

心の奥から揺り動かされるような感動を感じる

意味なく感動する

感動して言うべき言葉も失う

恐ろしいほどの情熱に感動する

感動の後、涙が湧き出てくる

悲しい感銘に見舞われる

感情が染まる

感慨無量

煮えたぎるように湧いてくる感慨

感慨がある

感慨をこめる

感慨にふける

感慨に沈む

感慨に打たれる

感嘆する

空に感嘆の声を放つ

感嘆の吐息を洩らす

感嘆を新たにする

感服する

内心感服する

大いに感服する

感心感心

感心する

しきりに感心する

感心のほかない

心中大いに感心する

くたくたになるほど感心する

感心でうなる

胸を鋭いもので貫かれるような衝撃を感じる

感涙に咽ぶ

感じ入る

感奮する

感無量な面持ち

宇宙の秘密にふれる一つの発見のように感動的

驚きを超えた感動

つま先から感動する

感動の嵐が吹き荒れる

『ガダルカナル戦詩集』から受けた抉（えぐ）るような感動

この若者は柔らかい草葉の風になびくように、何事にも強く感動する。

体が風船のように膨れていく感動

感激に息も出来ない

頭上から巨大な石を落とされた感覚

魂を突き破り感動の涙が溢れ出す

いかにも感動したようにヒッソリと眼を閉じた。

室（へや）全体が、私の身体（からだ）と一緒にだんだんと地の底へ沈んで行くように感じた。

感投詞を奉呈した。

「不思議です事ねえ」と細君は帰天斎正一（きてんさいしょういち）の手品でも見物しているように感嘆する

君の絵がなんといっても君自身に対する私の反感に打ち勝って私に迫っていたからだ。

目は感激の涙に漂っていた。

呆然として、もうなにも言えなかった。目に映るものがすべて、巨大なポスターに印刷された写真のように厚みをなくした。音も消え、暑さもわからない。 　気がつくと、僕はふらふらとした足取りで歩きだしていた。「カズ、どこ行くんな」というチュウさんの声が、耳には確かに入っているのに、頭には届かない。 「カズ、ちょっと待て、こら」 　体の重みが腰に伝わらない。地面を踏みしめる感触がない。

僕は息を呑み、呆然と彼女を眺めた。口はからからに乾いて、体のどこからも声はでてこなかった。白いしっくいの壁が一瞬波打ったように思えた。店内の話し声や食器の触れ合う音がぼんやりとした淡い雲のようなものに姿を変え、そしてまたもとに戻った。波の音が聞こえ、懐しい夕暮の匂いが感じられた。しかし、それらは何もかもほんの何百分の一秒かのあいだに僕が感じたもののほんの一部にすぎなかった。

甘いコースに投げ込んで、特大ホームランを打たれたピッチャーの心境かもしれない。思いっきり目が覚めた感じ。

言葉にしようとすると消えてしまう淡い感動を私は胸にしまう。

身のおき場のないほど感激して

感動から泣きたいようになった。

伸子は鎮まらない感動で、息づまったような低声を出した。

感動のあまり涙ぐんだ

感動のあまり涙ぐんだ

感動でぞっとし、涙を浮べた。

若し人があたりにいなければ、心をこめて両腕をこの山々に向って延したいほど感動を覚えた。

夢中にしては溜息に実感がこもりすぎていた。

ぽっと熱くなったほど感情を動かされた。

伸子は、食事ができなかった。一日、感動に漂って一人坐っていた。その夜、努力したが眠れなかった。涙が出る以上の緊張が精神を掴んだ。

その感動を、彼女は忘れることができなかった。

神経が感電したようにじりりと震え痺（しび）れ

「ふーむ」と、太い息をしたのち、感慨深く言った。

感心して、かれの堂々とした体躯にみとれていた。

ひどく相手の言ったことに感心したような語調で

貌（かお）は強い感動を抑えていた。

息づまるような切なさで感心している。

あまりに感動すると、人はそれについてやたら語り合ったりしない。

（サイパンで聞いた歌に感動）聞いているだけで溶けていきそうだった。それなのに心のどこかが緊張して、連れていかれまいと涙をこらえるような、なつかしい、めくるめく感情の 堰 を、自分の中に感じる。ここで流れていったら、美しいものを知りすぎてしまう怖さで固くなる。 　しかし、聴いているうちに有無を言わさず、暴力的でかつ柔らかいその歌声に解放されて、サイパンの鮮やかな夜の中に自分は流れ出している。 　いつまでもここにいたい、

感動のあまり、目を見開いていた。

（遺産相続三万円という安値にショックを受ける）「尋恵さんに三万円……」 　ここに来て自分の名前が出てくるとは思わず、尋恵は一瞬、何も頭に浮かばなかった。三万円という言葉が尋恵の中に入って膨張していく。それと同時に、心の中にあった潤いのようなものが急速に乾いていくのを感じた。

頭が揺れるような感覚があった。

雪見は時間が止まったように絶句した。武内の一言は雪見の思考回路を直撃した。その衝撃波で頭が揺れる錯覚さえ感じた。

感動した。ちょっと言葉にならないくらい。

その一言に、胸をゆっくり強く押し込まれるような感銘を受けた。

まだ名前もない赤ん坊と対面した時には、発作的な感激に、ほとんど打ちのめされたような面持ちで立ち尽くしていた。

この時どうして自分が泣いてしまったのかを考えることがあった。 　結局のところ、精神的に酷く不安定だったのだと思うしかなかった。遼と父の死の悲しみだけでなく、帰郷して以来、知らず識らずに募っていた自身の境遇への感傷が、最後のほんの 些細 な数滴のために、表面張力を破って、 溢れ出してしまったかのようだった。

この時はただ、何かが瞬く間に彼女の中で膨らんで、胸をいっぱいにし、他の感情の一切を押し潰してしまったのだった。

その時の言葉は私の 無垢 な心の海に透明に響いた。しんと波紋が広がるような感じだった。

（愛する人から別れを告げられて）「行かなければいけないの」 「何処へ？」 　空白があり、 脳震盪のうしんとう から目覚めるような感覚の中で私はいった。自分の声が遠く聞えた。

泣きたいほど感動させた。