その時の言葉は私の 無垢 な心の海に透明に響いた。しんと波紋が広がるような感じだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......もあった。だから私は、意味がわからなくても、色で母の言葉を感じ取った。明るい色、暗い色、嬉しさの色、悲しみの色、そういう風に、それが子供なりの知恵だった。そしてその時の言葉は私の無垢な心の海に透明に響いた。しんと波紋が広がるような感じだった。「弟じゃないの?」 と私はたずねた。私よりも後にできた赤ちゃんは弟だよねえ、と思った。「違うのよ、お母さんはもう子供ができないんだったら、やあね。そうじゃなくて......
単語の意味
無垢(むく)
無垢・・・1.混じり気がないさま。けがれがなく純真なさま。
2.無地で一色の衣装。「白無垢」
2.無地で一色の衣装。「白無垢」
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