虫の食ったおヒナ様のようにしおらしい(お婆さん)
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:27% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
老人
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ださいな。」 五銭の白銅を置くと、しなびた手でお婆さんは私の手をはらいのけた。 「ぜぜなぞほっときや。」 このお婆さんにいくつですと聞くと、七十六だと云っていた。虫の食ったおヒナ様のようにしおらしい。 「東京はもう地震はなおりましたかいな。」 歯のないお婆さんはきんちゃくをしぼったような口をして、優しい表情をする。 「お婆さんお上りなさいな。」 私がバスケット......
単語の意味
しおらしい
しおらしい・・・行動や言葉遣いが上品でありながら、控えめで物静かな印象を受けるさま。
ここに意味を表示
老人の表現・描写・類語(中年・老人のカテゴリ)の一覧 ランダム5
象の飼育係はやせた小柄な老人だった。正確な年齢はわからない。六十代前半かもしれないし、七十代後半かもしれない。世の中にはある時点を越えると外見を年齢に左右されることをやめてしまう人がいるものだが、彼もそんな一人だった。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(老いた象)象はひどく年老いていたので体を動かすのもやっとというありさまだったし、はじめてこの象を見た人は今にも地面に崩れ落ちて息を引きとってしまうのではないかと不安な気持になるくらいだった。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(黄ばんだ顔をした老人は、)二級品のミイラのようなひからびた相貌の男だった
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
このカテゴリを全部見る
「中年・老人」カテゴリからランダム5
(老いた象)象はひどく年老いていたので体を動かすのもやっとというありさまだったし、はじめてこの象を見た人は今にも地面に崩れ落ちて息を引きとってしまうのではないかと不安な気持になるくらいだった。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
中年・老人 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ