孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
私は圏外に置き忘れられた、たった一人の登場人物だ
林芙美子 / 新版 放浪記
その半年ばかりを僕は暗い穴の中で過ごしたような気がする。草原のまん中に僕のサイズに合った穴を掘り、そこにすっぽりと身を埋め、そして全ての音に耳を塞いだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
電気時計を眺めている限り、少くとも世界は動きつづけていた。たいした世界ではないにしても、とにかく動きつづけてはいた。そして世界が動きつづけていることを認識している限り、僕は存在していた。たいした存在ではないにしても僕は存在していた。人が電気時計の針を通してしか自らの存在を確認できないというのは何かしら奇妙なことであるように思えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
だれも気もつかず注意も払わない地球のすみっこ
有島武郎 / 生まれいずる悩み
離れ小島におしやられたような孤独な思いが胸の中でとぐろを巻いた。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
孤独は太陽のように私を灼いた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
同じカテゴリの表現一覧
寂しい・喪失感 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ