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伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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声が出ない(出にくい)・うまく話せない
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前後の文章を含んだ引用
......降るのに、一切の持物をカバン一個 につめ込み民子とお増に送られて矢切の渡へ降りた。村の者の荷船に便乗する訣でもう船は来て居る。僕は民さんそれじゃ……と言うつもりでも咽 がつまって声が出ない。民子は僕に包を渡してからは、自分の手のやりばに困って胸を撫 でたり襟 を撫でたりして、下ばかり向いている。眼にもつ涙をお増に見られまいとして、体を脇へそらしている、......
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声が出ない(出にくい)・うまく話せないの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
声が、氷を頬張ったように咽喉につかえる
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
思いの切実さを嘲笑うようにして、するすると言葉が先滑りしてしまう
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
(声を絞り出す)栄養失調四度の患者が枯竹のような全身の最後の力をしぼり出した声で
北川正夫 / 苦力に変して―ソ満抑留記 amazon
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「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
「どうかな、……」と言ったきり、うまく先を続けることが出来なかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(言いにくいことを話す)紅茶を飲み、おしぼりで手をふいて、ため息をつく。同じ動作を三回繰り返したあと、肩で大きく息をすると、ようやく顔を上げた。 「聞いてくれる?」 のどをうるおしたはずなのに、小さくかすれるような声だ。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
かいわ【会話】二人あるいは小人数で、向かい合って話し合うこと。また、その話。成立することは困難。どちらかが満足を得ると、どちらかは忍耐を強いられることが多い。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
「緊張」カテゴリからランダム5
冷たい汗が気味悪く腋の下を伝った。
梶井基次郎 / 冬の日
すみれの顔には、これまで見たことのない張りつめたものが浮かんでいた。猟をする動物のように口もとが締まり、瞳が深くなっていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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