TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 声が出ない(出にくい)・うまく話せない
喉がきゅっとすぼまって、なにも言えなくなってしまう
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
言いそびれる
声が出ない(出にくい)・うまく話せない
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......、しゃべれないだろ」 子どもの頃の僕もそうだった。話したいことや言い返したいことがいくらあっても、父の目に射すくめられ、「早う言えや」とだみ声でうながされると、喉がきゅっとすぼまって、なにも言えなくなってしまうのだ。「問い詰める、いうて」チュウさんは鼻で笑った。「なにをおまえ、大袈裟なこと……」 二十年以上も昔の記憶が、逆流した。「してるんだよ! あんたにはそのつもり......
ここに意味を表示
言いそびれるの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
さっき、意を決して言おうとしたことを口にしかけたが、言葉は会話の流れに乗って、勝手に脇に逸れてしまった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「やっぱりやめます」とは人情として言いにくい。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
声が出ない(出にくい)・うまく話せないの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
声を出させないためにも、竹の落葉を頬張 らせ
芥川龍之介 / 藪の中
声が、氷を頬張ったように咽喉につかえる
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉 がつぶれて嗄 れた声が幽 かに出たばかり
太宰治 / 走れメロス
絞りだすような音だけがかすかにもれた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
その背中は、 「それがどうした」 と言っていた。
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
咽 元 に出かかった言葉を、三太は何度も 呑み下した。
浅田次郎 / ろくでなしのサンタ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
私は唾を飲み込み、喉から小さく空気を押し出して、声を出した。《…略…》水たまりに人差し指で触れたように、波紋になって自分の発した言葉が世界に広がっていく光景に、見とれていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
「緊張」カテゴリからランダム5
身を棒のように堅くして
阿刀田 高 / 来訪者「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
客席後方の壁に突き刺さるような鋭く透る掛け声
井上 ひさし / イサムよりよろしく amazon
表情のない事務的な声で言った
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
緊張 の表現の一覧
声・口調 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ