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渓向うの木立のなかでは瑠璃 が美しく囀 っていた。瑠璃は河鹿と同じくそのころの渓間をいかにも楽しいものに思わせる鳥だった。
梶井基次郎 / 交尾 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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鳥のさえずり(鳴き声)
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前後の文章を含んだ引用
......てはならなかったのである。 それはある河鹿のよく鳴く日だった。河鹿の鳴く声は街道までよく聞こえた。私は街道から杉林のなかを通っていつもの瀬のそばへ下りて行った。渓向うの木立のなかでは瑠璃 が美しく囀 っていた。瑠璃は河鹿と同じくそのころの渓間をいかにも楽しいものに思わせる鳥だった。村人の話ではこの鳥は一つのホラ(山あいの木のたくさん繁 ったところ)にはただ一羽しかいない。そして他の瑠璃がそのホラへはいって行くと喧嘩をして追い出してしまうと云......
単語の意味
瑠璃(るり)
瑠璃・・・1.宝石のひとつ、ラピスラズリの和名。主に美しい青色で、黄金色の細かい点が入った鉱物。硬度5.5。9月、12月の誕生石。七宝(しっぽう)のひとつ。
2.ガラスの古名。
3.瑠璃色の略。少し紫の入った青。
4.瑠璃鳥(るりちょう)の略。ツグミ科の小瑠璃(こるり)とヒタキ科の大瑠璃(おおるり)の総称。
とくに大瑠璃を指す場合が多い。どちらも全体的に瑠璃色(濃い紫青色)で、腹部は白い。
2.ガラスの古名。
3.瑠璃色の略。少し紫の入った青。
4.瑠璃鳥(るりちょう)の略。ツグミ科の小瑠璃(こるり)とヒタキ科の大瑠璃(おおるり)の総称。
とくに大瑠璃を指す場合が多い。どちらも全体的に瑠璃色(濃い紫青色)で、腹部は白い。
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